2026年の公示地価が発表され、全国平均は前年比プラスとなりました。
ニュースでも「5年連続の上昇」「バブル後で最も高い伸び」といった見出しが並び、地価の動きに注目が集まっています。
ただ、公示地価は全国、東京圏、東京都、そして市区町村や個別地点によって動きがかなり異なります。
そこで今回は、武蔵境の地価は実際にどうだったのかを、全国・東京圏・東京都・武蔵野市の数字と比較しながら整理してみます。
まず全体像|全国・東京圏・東京都の公示地価
まずは、2026年公示地価の全体像です。
住宅地
- 全国平均:+2.1%
- 東京圏:+4.5%
- 東京都:+6.6%
商業地
- 全国平均:+4.3%
- 東京圏:+9.3%
- 東京都:+12.2%
住宅地・商業地ともに、全国より東京圏、東京圏より東京都のほうが上昇率は高くなっています。
特に商業地は、東京都の上昇率がかなり大きいのが特徴です。
武蔵野市全体ではどうだったか
次に、武蔵野市全体の平均変動率です。
住宅地
- 武蔵野市:+5.6%
商業地
- 武蔵野市:+8.0%
これを上の全体数字と並べると、武蔵野市は、
住宅地
- 全国平均:+2.1%
- 東京圏:+4.5%
- 東京都:+6.6%
- 武蔵野市:+5.6%
商業地
- 全国平均:+4.3%
- 東京圏:+9.3%
- 東京都:+12.2%
- 武蔵野市:+8.0%
という位置づけになります。
住宅地は、武蔵野市は全国平均と東京圏平均を上回り、東京都平均は下回っています。
商業地は、全国平均を上回り、東京圏平均と東京都平均は下回っています。
武蔵境の公示地価|商業地2地点
ここからは、武蔵境の個別地点を見ていきます。
まずは商業地です。
武蔵野5-1
- 所在:境南町2-2-3
- 用途区分:商業地
- 交通施設、距離:武蔵境、駅前広場接面
- 価格:2,130,000円/㎡
- 対前年変動率:+9.8%
武蔵野5-11
- 所在:境1-10-13
- 用途区分:商業地
- 交通施設、距離:武蔵境、410m
- 価格:762,000円/㎡
- 対前年変動率:+6.9%
駅前広場に面する武蔵野5-1は、武蔵境の中でもかなり強い伸びです。
一方で、駅から410mの武蔵野5-11も上昇していますが、駅前地点と比べると上昇率は低くなっています。
武蔵境の公示地価|住宅地3地点
次に住宅地です。
今回は2地点に加えて、駅からやや離れた地点も入れると流れが見やすかったので、3地点で比較します。
武蔵野-7
- 所在:境南町3-14-22
- 用途区分:住宅地
- 交通施設、距離:武蔵境、640m
- 価格:577,000円/㎡
- 対前年変動率:+5.9%
武蔵野-12
- 所在:境2-23-6
- 用途区分:住宅地
- 交通施設、距離:武蔵境、700m
- 価格:559,000円/㎡
- 対前年変動率:+5.3%
武蔵野-4
- 所在:関前5-14-5
- 用途区分:住宅地
- 交通施設、距離:武蔵境、1,100m
- 価格:487,000円/㎡
- 対前年変動率:+4.1%
武蔵境の個別地点を比較するとどう見えるか
武蔵境の個別地点を用途別に整理すると、次の通りです。
商業地
- 武蔵野5-1(駅前広場接面):+9.8%
- 武蔵野5-11(410m):+6.9%
住宅地
- 武蔵野-7(640m):+5.9%
- 武蔵野-12(700m):+5.3%
- 武蔵野-4(1,100m):+4.1%
ここから確認できるのは、商業地も住宅地も、駅に近い地点ほど上昇率が高いということです。
特に住宅地は、
- 640m:+5.9%
- 700m:+5.3%
- 1,100m:+4.1%
となっており、駅からの距離が長くなるにつれて、上昇率が低下しています。
同じ武蔵境エリア内でも、駅距離によって地価の動きに差が出ていることが数字で確認できます。
全国・東京圏・東京都・武蔵野市・武蔵境を並べると
最後に、比較しやすいように並べるとこうなります。
住宅地
- 全国平均:+2.1%
- 東京圏:+4.5%
- 東京都:+6.6%
- 武蔵野市:+5.6%
- 武蔵境個別地点:+4.1%〜+5.9%
商業地
- 全国平均:+4.3%
- 東京圏:+9.3%
- 東京都:+12.2%
- 武蔵野市:+8.0%
- 武蔵境個別地点:+6.9%〜+9.8%
この並びで見ると、武蔵境は
- 住宅地では、全国平均・東京圏平均を上回る地点が並ぶ
- 商業地では、駅前地点が東京圏平均を上回る
- 一方で、東京都平均を上回るわけではない
という位置にあります。
まとめ|武蔵境の地価はどう読めるか
2026年の公示地価を整理すると、武蔵境は
- 全国より強い
- 東京圏の中でも一定の強さがある
- ただし東京都全体の伸びと比べると、用途によって差がある
という結果でした。
特に見えてくるのは、武蔵境は駅前だけが強いのではなく、住宅地も含めて上昇している一方、駅距離によって伸び方には少し差があるということです。
数字で見ると、
- 駅前商業地は強い
- 駅徒歩圏の住宅地も強い
- 駅から離れると上昇率は低下する
という構図がはっきりしています。
武蔵境は、急騰しているエリアというより、利便性と住環境の評価が地価に反映されているエリアとして見るとわかりやすそうです。
今後も、駅周辺の動きや街の変化とあわせて見ていきたいテーマです。


